学習したことの復習と、授業に向かう予習
算数の計算問題や漢字のドリルの宿題が好きな子供は、あまりいません。出された課題を早く終わらせることに関心が向き、その多くが目的や達成度を意識せずに済ませてしまうからです。学習したことを、復習して使えるようにすることは、練習や繰り返しのドリルを淡々とこなすことでは効果が少ないそうです。新しく出てきた漢字や単語と、「関係のある語はどのようなものがあるか」を考えたり、「学習したことがなぜそうなるのか」など、根拠や理由も併せて説明できるようにしたりすることが大切です。「使えるようにする内容と、それまで学習したことをつなげる」ことや「自分の言葉で内容を説明できるようにする」と、復習の効果が上がるといわれています。
一方で、教科書を読んでわからなかったことを書きだしたり、自分の考えや課題を作成したりする予習の宿題は、主体的・対話的な学習方法の浸透とともに増えてきました。例えば、理科の温度の授業で、「部屋の空気はどのようにあたたまるのか。」という課題をたて、自宅で部屋の中の温度を測って考えをまとめる宿題があったとします。それは自分で課題を達成して、考えをまとめたノートやワークシートなどを授業で使います。授業は、グループなどでそれぞれの考えの交流から始めます。これが反転授業と呼ばれるもので、自分で作った考え(成果物)を元に学習が始められるので、友達の考えを聞いて、より広く視野をもつようになり、深い学びにつながるとされています。
これらの宿題は、学習全体の活動が見えていて、宿題の目的がわかっていることが必要です。目的を持たずに、出されているからしかたなく取り組む場合とは、大きく成果も違ってきます。