用語解説

練習する・くりかえす―何を身につける時代なのか―

学習活動で、「練習する・くりかえす」の効果は、多くの大人は理解しています。練習する、くりかえす、といったことが、技能や知識の定着に役立つことを経験的に知っているからです。一方で、「練習する・くりかえす」を必ずしも好きではない子供もいます。練習してできるようになると、練習する意味が理解できるようになります。練習が楽しいと、積極的に取り組むようになります。
例えば、ゲームでポイントがついたり、キャラクターが強くなったりすることは、楽しみながら失敗と挑戦を繰り返すことのしかけです。「練習する・くりかえす」の目的は、「無意識にできるようになること」です。「無意識にどんなことができるようになれば、その後の学びに役立つのか」といった、練習した後の姿が浮かぶようになると、励むようになるでしょう。無意識にできることで、より高度な学びや、表現ができるようになります。また、何を無意識にできる必要があるかは、社会の変化や技術の進化によって変わってきます。子供たちと一緒に、これからの時代に練習すべきことを考えてみませんか。